ここでは副園長の愛先生が日頃の保育の中で感じたことをコラム形式で紹介します。JIAが大切にしていること、こどもたちの成長に寄り添うということが具体的に伝わると幸いです。
「私、カムラさんみたいにお掃除が上手になりたいの。」

根強く残るカーストによって職業が決められているインド。園内でも、お掃除を中心に細々とした仕事を担当してくれるヘルパーさん、守衛さん、先生たちの間に独特の力関係があるのは事実です。それでも、JIAでは創立当初から園長が「みんなイコールである」ということを職員に伝え続きてきました。なかでも保育中に一番お世話になることの多い3人のヘルパーさんたちですが、現在も手伝いを必要とする際の依頼の仕方や注意点を伝え続けています。これは園児に対しても職員に対してもです。自分たちでできることは自分たちで行うことを心がけた上で、お手伝いをお願いするようにしています。呼び方も「ディディ!」とは呼びません。「Ms.~」「~さん」というように名前をきちんと呼びます。私たちにとっては当たり前のこと。それでもインド社会ではそうではないことが多くあるようです。ありがたいことに、保護者の方々からは「ヘルパーさんの表情が本当に明るい!生き生きして仕事してる様子がわかる」というお言葉をよくいただきます。お母様方が彼女たちによく声をかけてくださったり、インドのお洋服を褒めてくださったり、手を振って明るく挨拶をしてくださったり… 人としての当たり前で普通のやり取りをして大切にしてくださっているからこそ、子どもたちもリスペクトの気持ちを持ちながら育ってくれているのだと思います。「お掃除が上手になりたい」ーきっとこの子が大きくなってインドでの生活を思い出すことがあった時、「いつも家や園をきれいにしてくれる~さんがいたな…」と素敵な思い出となって記憶に蘇るのだと思います。

バナナの気持ちって?
クッキングクラスでの一コマです。バナナケーキに使用したバナナの皮を不思議そうに観察しては「バナナの気持ちになってみる!」とバナナの皮を頭に乗せてみる子どもたち。クッキングクラスの中であっても、ふとした子どもたちの言葉や発見を見逃さずに、「寄り道」する時間は大切です。それを見守りながら、必要に応じて知識を深めるきっかけを作れるような環境を整えていくことが幼児教育の最も大切なことだと思います。発見や学びは日常生活のいろいろな場面に散りばめられています。文字を書いたり、数字の概念を年齢に応じた知識として学んでいくことは大事ですが、ワークシートのような教材をつかって導くだけが学びではありません。いろんな場面で不思議に思ったこと、興味関心があることの知識をどう深めていくか、深め方の基礎を学んでいくことはもっと大切なことだと思います。

ダンスレッスン中に「蝶々だ!」
アフタークラスのセッション中に蝶々を見つけ、みんなで見て喜びを共感する瞬間。Mr. Sanjayは子どもたちの様子に合わせて活動を一旦中断できる先生です。子どもたちが活動中に他のことに気がいってしまうことはよくあることです。それを目の前の活動に引き戻そうと誘導することが大事な時もありますが、こんな時はみんなで窓の方へ!子どもたちにとって何が大切かを瞬時に考えることを忘れずにいたいと思います。

音楽とは‥ 音を楽しむこと🎵
楽器を大切に優しく扱うこと、持ち方、打ち方。最低限のことだけを教えます。楽器遊びなので自由に楽しんでほしい。合奏として発表する場合は練習も必要ですが、楽しいという基礎がないと時に苦痛なものとなります。子どもたちは知っている曲だと楽しいようで、自然とリズムが揃います!年齢が上の子どもたちは、一拍ずつ休んだり、パートの順を決めて演奏することに挑戦してみたり。できるかできないかではなく、音を奏でる楽しさを十分に味わってほしいです。
